Sunday 28 February 2016

絵本のハナシ (2)


絵も文章も、一目で大好きだ!と思った絵本がこちら。

「クジラにあいたいときは」
(原題: if you want to see a whale)
文 ジュリー・フォリアーノ
絵 エリン・E・ステッド
訳 金原 瑞人

カバーを剥がしてみると、こんなインテリアになっているんですね。


ちょっと写真だとわかりづらいけれど
グリーン寄りの紺色生地のテキスタイルに
彫るようにしてクジラの絵が描かれているんです!
こりゃ、やられたぜ!という素敵なデザイン。





多くを語ることなく
これといったストーリーがあるわけではなけれど
エリンさんの描く絵と一緒に
男の子のイメジネーションの海の中で飛び込んでいく感じ。

どうやったらクジラに会えるだろうか・・・
知っていても、なかなか会える身近な生き物じゃないから
思いっきりの想像力を働かせて、クジラに会いに行く。
男の子と一匹の犬との冒険。

とにかくエリンさんの絵が素敵すぎるんですが
これは…版画なのかな?面白いテイストの塗り方をしています。
シンプルなんですが、細かい緻密な描き方。
鉛筆との線の組み合わせが素朴でぴったり。

辿り着く最後のページ。
果たして、クジラにはあえるのか…
ぜひご自分の手でページを捲ってみてくださいね。



Saturday 27 February 2016

アニー・リーボヴィッツ@TOLOT




まだまだ寒いけれど天気は抜群!ということで
東雲の倉庫地帯にあるギャラリー、TOLOTで開催中の
アニー・リーボヴィッツ「WOMEN: New Portraits」 に!


入り口には素敵な赤い重厚なドア!

六本木の駅からヒルズへと向かう長〜いエスカレーターのところにも
巨大な広告があって、すごい宣伝だ!と気になっていたのでした。

アニー・リーボビッツさんはフォトジャーナリストを経て
肖像写真家となった女性フォトグラファーの方で
名前は知らなくとも、彼女の作品や写真が使われた広告は
一度は絶対にどこかで見たことがあるはず。

たとえば
裸のジョン・レノンがオノヨーコさんを抱きしめている写真とか
デミ・ムーアの妊娠姿のヌードであるとか・・・
最近ではディズニーの世界を写真でリアルに再現したシリーズなど
おもしろい表現もされている方なんですよね。

そんな中で今回は"Women"にフォーカスをしたプロジェクトを展示。

アーティストから活動家、スポーツ選手や学者や教師にいたる
様々な女性が写真に収められていて
パネルボードに画鋲で貼り付けてありました。
(このシンプルな展示の仕方がすごく良かった!)
世界を男と女という二つのカテゴリーに分けるのではなくて
女性だけでもこれだけの多様性があって個性があるのだよ、と
アニーの目線であらためて人と向かい合ってみることができる時間。

展示エリアにはモニターを組み合わせて大きな画面に
写真を表示していたりもして
かなり大きなサイズで見ることもできます。
BGMにはアメリカンなオールドスクールのロックが流れているのもあって
(いた時はなぜかずっとBob Dylan!!)
ちょっと日本じゃない海外のギャラリーの雰囲気も味わえて
その空間にいるだけで心地よい場所でした。

そして何より、アニーさんが格好いい。
オープニング時には来日もしていて
来場者とのディスカッションも行っていたよう。
写真家でもあり母親でもあるアニー・リーボヴィッツ。
きっと、しなやかでエネルギッシュで魅力溢れるひとなんだろうな。

こちらの展示は3月13日まで!
お早めに〜。


p.s. 入場料は無料だし、アンケートを書けば無料のカフェラテもいただけちゃうんですよ。ぜひぜひ。