Friday, 10 July 2015

その弍、21世紀美術館。

あれからほぼ1ヶ月。
早めに振り返っておかないと、
梅雨前線とともに過ぎ去ってしまいそうなので
やっと、つづき。


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念願の21世紀美術館。
ずっと行ってみたい場所だったのに、なかなか足が向かうことがなく
なんだか自分の中で形のない伝説的な存在にもなりつつありました。

以前、学生時代にお世話になった先生が、
「大人になったら、ふらっと週末にでもデートで旅行するのよ」
なんてなんとも格好いいことを言っていたのです。
そして、いろいろな美術館を巡ること。
そんな姿が僕自身の指標になっていて
やっと大人な一歩を踏めました。でもたぶん一人旅だから半歩だろうか?


そんなことを考えながら、どーんと21世紀美術館へ。











芝生に囲まれたガラス張りの開放的な館。
子供達が駆け回っていて、都会にあるような美術館とは
纏っている空気が、全くの別物で
ごくごく当たり前な雨や風や光といった自然とともに
存在しているような雰囲気。







有名なレアンドロ・エルリッヒの"スイミングプール"も。
ガラス張りの廊下も。

この日は終日曇り空で
もし雨だとしたら、それはそれで見え方も捉え方も
変わっていくんだろうな〜と、自然の動きに寄りかかっている身の任せ方。




ジェームズ・タレルのこれは完全なるグレイ一色。
タイトルが"ブルー・プラネット・スカイ"なのに…
なんともすごく残念!!!
雲がダイナミックに動いていくときは、
きっと面白いくらい見上げつづけてしまうんだろうな。
それでも空を切り取るだけで、感じ方が変わってくるなんて
ジェームズ・タレルの発想たるや。
部屋の天井も、ガラス製でクリアにできたらと思ってしまう!

ゆったり全体見ていきながら
丸く囲まれた館内を歩いていても
どの方角からも木々の緑や、やわらかな光が入り込んでくる。
そういえば、照明の光をほとんど感じていないかも…と
そのときに気付いたのですが
本来、あえて光を当てずとも
そのときの環境やあるべき姿で、作品もいていいのかもしれない。

何気にライブラリーのこじんまりと落ち着いた
でも置いてある蔵書は刺激的なものばかりで
ここにいるだけでも1日過ごせちゃうぞ、という
場所もございました。

こんな美術館があったら、
散歩ついでに毎日でも通ってしまうのに…とね。

いる心地の良い、美術館でした。
また次は雨が降っているといいなぁ。




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