Tuesday, 28 April 2015

マグリットと青空。



とっても印象的なのは、青空。
小さいころトリックアートの本を見てから
脳裏に焼き付いて離れないマグリットの青い空と面白い違和感。
どう見てもリアルじゃなくて
どう見てもトゥルーマンショーみたいなフェイクなんだけど
それが他の誰もが想像しえない空を持っているようで
マグリットの世界観を覗く、おもしろさなんだと思う。

ちょっと前になりますが行ってきましたよ、人だらけの国立新美術館へ!
閉館ギリギリを狙ったのだけど、やはり週末は混雑模様。
すべてをじっくり見たら、きっとマグリットと人海に溺れてしまう!笑
と思い、おもしろおかしく時にツッコミをいれて行きながら
とりあえずスイスイと最後の一枚まで。

絵自体を見たことがあったとしても
なかなかタイトルまで気にしていなかったこともあり
その全く絵からは想像もしえないような題のつけ方に翻弄されることもしばしば。
マグリットの空に名付けられた、《呪い》。
ぞっとする感覚とともに、なんだか妙に納得。
呪うくらい恐ろしいものほど、意外と真逆の顔をしているのかもと
ちょっと思ったりもして。

そういった作品が続いていくなかで
《光の帝国Ⅱ》は何度も見ても立ち止まって凝視したくひとしなです。
マグリットお得意の青空の下、なぜか街灯がぼんやりと灯る非現実的な世界。
なのにも関わらず、マグリットの世界を見続けていると
当たり前の光景がそこにはあるようで。幻想的であり、とても現実的。

マグリットはどんなひとだったのだろうか?
文献色々あるのである部分まではわかるのだろうけれど
まだまだ文面では知り得ないようなことも、
絵からは推測できそうでもあり、できなさそうでも…笑

マグリット展は国立新美術館にて6月29日まで
まだまだたっぷり!



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