Tuesday 1 May 2012

伊勢の大樹。



初めてのお伊勢参り。

日本のこころと呼ばれているだけあって伊勢市周辺はとても空気が穏やかで、地元でもないのに帰ってきたような感覚になる場所。『おかえり』って言われれば、『ただいま』って躊躇なく答えてしまいそう。全く知らない土地なのに安心出来る不思議な感覚は、記憶というよりももっと内面の奥の方の、柔らかいけど強固なところから来ている気がした。

伊勢神宮の内宮・外宮は神宮としての存在よりも、目の前に広がる樹々たちがとにかく凄かった。寡黙な存在感に圧倒されるばかりで、それだけ惹かれたのか、カメラの中身もやけにアップな幹と緑の応酬。でもどれとして同じ表情なんてない。

真っすぐと天に向かってそそり立つスギ。全てを受け入れて浄化してくれそうなありえないほど太いクスノキ。他にも多種多様な樹々が宮内には緑豊かに天然林としての姿を残しているけれど、やはり天照大御神の偉大なる人智を越えた力の結晶なのかなと。
森林の間を抜けるようにして進む参道を歩いていると、上空からは優しくもエネルギーに満ちた日光を浴びるように感じることができ、人間でさえも伸びやかに過ごすことができるなと感じたのだから。
















大樹。タイキと読めば、まあワタクシの名前ですが、タイジュと読めば大きな木。
あそこで見た樹々には遠く及ばぬとも、たくさんの陽の光を受けて名に負けぬ樹にはなっていたいと思う。亀のようにゆっくりとね。



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