Thursday 15 August 2013

夏真っ盛り。
こんなに暑い夏ははじめてだ!と毎年のように思ってしまうけれど、今年は本当にそうなのだと断言できるくらいの酷暑。8月も後半に突入し、夏の暑さもいいけれどそろそろ暦通り残暑になっていると嬉しい。
終戦記念日の今日、
68年前はどんな暑さだったのだろうか。

写真は最近読んだ2冊。百田尚樹さんの「永遠の0」と堀越二郎さんの「零戦」。どちらも太平洋戦争時に戦闘機として使用された"零戦"がテーマとなっている本です。「永遠の0」はもう本当に心洗われた…とおもうぐらい真っすぐに感動しました。戦争というものの裏側が、さらにその隠れた部分にある人の想いが見えてきて、その重みに涙する場面も幾度となく。読み終わった時には持っている感情が大きく揺さぶられて、この気持ちにどう対応すればいいのだろうか…と思ったほど。今年末には映画化もされる素晴らしい作品です。
もうひとつは、すでに「風立ちぬ」をご覧になった方もいると思うので多くの方がご存知かと思いますが、そのジブリ作品の原作ともなったものです。戦争という時代に焦点が置かれているのではなく、ものづくり、あくまで職人としての視点で当時の記録が綴られています。驚くのは、敵であるアメリカからも零戦の高い技術や性能に対して賞賛や敬意が払われていたということ。抑留者であっても「三菱」という会社名がわかれば、あるはずの敵対心や憎悪感は全くなかったそう。

戦争について語るというのは、戦争経験者が直接口から伝えるものでなければ難しいところもありますが、フィクションであれノンフィクションであれ文字を通して知ってみるということは、歴史を触れる入り口にはぴったりだと思う。
技術者として支えた人々、カミカゼとして身を捧げた人々。知れば知るほど、もっと生きなければならないと感じます。時代は違えど同じ人間として、できることはもっとありそうだと思う夏。平和という二文字がある中でも、争いではなく誰とも傷つけることのないもっと上を見続ける上での"闘い"はまだまだあって欲しい。

残暑見舞い申し上げます。


2013.08.15
taiki.y

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